更新日:2024年10月24日 | Shoji
シロアリは大切な家を壊す嫌な害虫です。この記事では、シロアリが嫌う木材や植物の香りについて詳しく紹介します。シロアリは柔らかい木を好みますが、硬い木材や防虫成分が含まれる木材は避ける傾向があります。
また、シロアリが嫌う植物の香りを使うことで、自然にシロアリを遠ざけることができます。家をシロアリから守るための具体的な方法を知り、安全で快適な住まいを保ちましょう。
良い点としては、これらの木材を使うことでシロアリの被害を防ぎやすくなることです。特に青森ヒバや北部産のヒノキは、防虫成分が豊富で効果的です。また、ハッカやシナモンなどの植物の香りもシロアリを寄せ付けない効果があります。
一方で、悪い点としては、これらの木材や植物が高価であったり、入手が難しい場合があることです。また、防虫効果が高い木材でも、加工時に成分が失われることがあるため、適切な処理が必要です。
シロアリから大切な家を守るためには、これらの知識を活用し、適切な材料を選ぶことが大切です。シロアリが嫌う木材と植物を使うことで、安心して暮らせる住まいを作ることができます。
シロアリにとって嫌いな木材の性質
シロアリの被害を受けやすい戸建て住宅にお住まいの皆さんへ、シロアリが避ける木材の特性についてご紹介します。この情報を知ることで、ご自宅をシロアリの侵入から守る手助けができるでしょう。
硬くて食べにくい木質
シロアリは柔らかい木や湿った木を好むため、家を守るには硬くて乾燥した木材を選ぶと良いです。これにより、シロアリの被害を減らすことができます。
- 硬い木材: シロアリが食べるのが難しく、被害を受けにくい。
- 乾燥した木: 水分が少ないため、シロアリが寄り付きにくい。
- 耐水性のある木材: 水分を含みにくいため、シロアリの被害が少ない。
- やわらかい木材は避ける: マツなどの柔らかい木はシロアリの好物であるため、使用を控える。
硬くて乾燥している木材を選ぶことで、シロアリの被害を効果的に防ぐことが可能です。
忌避効果のある香りや成分
シロアリが避ける特定の香りや成分が含まれる木や植物を使うことで、家を守ることができます。特に心材を使うと、その効果はさらに高まります。
- 防虫成分を含む木材: 桐のように自然に防虫成分を持つ木材はシロアリに強いです。
- 心材の使用: 木の中心部分は外側よりも防虫成分が多く、木質が固いため、シロアリにとって食べにくいです。
- 苦手な香り: シロアリは特定の香りを苦手とするため、その香りを持つ木や植物は避ける傾向があります。
自然な防虫成分や特定の香りを利用してシロアリから家を守りましょう。
シロアリが嫌いで遠ざける木の例
シロアリの被害からご自宅を守るため、シロアリが避ける特定の木材を活用する方法をご紹介します。これらの木材は、自然の抵抗力や独特の香りでシロアリを効果的に遠ざけることができます。
ヒバ:天然の抵抗力がある
ヒバはシロアリを防ぐ特別な成分「ヒノキチオール」が多く含まれているため、家を守るのに適した木材です。特に青森ヒバがおすすめです。
- 防虫成分ヒノキチオールが豊富: 特に青森ヒバに多く含まれ、シロアリ防止に効果的です。
- シックハウス症候群対策: ホルムアルデヒドを分解し、空気をきれいにします。
- 腐食に強い: 住宅建材として耐久性が高く、長持ちします。
- 国産ヒバがおすすめ: 海外産よりも品質が高く、効果が期待できます。
ローズウッド:特有の香りで防御
ローズウッドはその硬さと美しい色でシロアリ対策に最適な木材です。また、シロアリを避ける香りも持っています。
- 硬い木材: シロアリが食害しにくく、耐久性が高いです。
- 美しい赤みがかった色: 家具や建材としての見た目も魅力的です。
- シロアリが嫌う香り: テルペン類の香り成分がシロアリを寄せ付けません。
- 高い防虫効果: ヒノキやスギと比べても、より効果的です。
ヒノキ:耐久性が高く人気
ヒノキは美しくてシロアリ対策にも役立つ木材です。特に北部産のヒノキがおすすめです。
- シロアリが苦手な成分: 「ヒノキチオール」や「αカジノール」が含まれています。
- 産地による耐性の違い: 北部産や福島、長野産のヒノキがシロアリに強いです。
- 春材と秋材の違い: 春材はやわらかくシロアリに狙われやすいので注意が必要です。
- 青森ヒバとの比較: ヒノキチオールの含有量は青森ヒバの方が高いです。
スギ:加工しやすく防虫効果も
スギは日本の家づくりによく使われる木で、特に心材はシロアリに強いですが、加工時の高温乾燥で防虫効果が減少することがあります。
- 高い防虫効果: ヒバやヒノキと並んでシロアリに強いです。
- 心材の強度: 固くてシロアリの食害に強いです。
- 加工時の成分減少: 高温乾燥で防虫成分が失われることがあります。
- 春材の弱点: やわらかくシロアリに食害されやすいです。
チーク:外装に適した堅牢な木材
チークはその硬さと美しさで知られ、シロアリからの被害を防ぐのに役立つ木材です。しかし、希少性から価格が高くなっています。
- 高い耐水性: 湿気を防ぎ、シロアリの生息を抑えます。
- 硬く頑丈: シロアリから好まれにくい性質を持っています。
- 美しい木目と色合い: 建材や家具に広く使われています。
- 希少性と高価格: 大量伐採の影響で現在は入手が困難です。
シロアリが嫌いで避ける植物の香り
シロアリが避ける特定の植物の香りをご紹介します。これらの植物は、自然にシロアリを防ぐのに役立ちます。家の周りにこれらを利用することで、化学薬品を使わずにシロアリの侵入を防ぐことができるため、安全で環境にも優しい方法です。
ハッカ:強烈なメントール香
ハッカ(ミント)はシロアリにとって不快なメントールの香りが特徴で、家の周りで育てるとシロアリを遠ざける効果があります。また、初心者でも育てやすく、手軽に始められるのが魅力です。
- メントール含有量が多い:ハッカは他のミントよりもメントールが多く、シロアリ忌避に効果的です。
- 繁殖力が強い:初心者でも育てやすく、手軽に始めることができます。
- 精油で使う方法も:ハッカの精油を使って虫よけスプレーを作ることもできます。
- 植木鉢で育てやすい:家の周囲に植木鉢を置くことで、シロアリの侵入を防ぎます。
シナモン:スパイシーで防虫効果
シナモンはその香りがシロアリを寄せ付けないため、家の防虫対策に役立ちます。料理以外にも、観葉植物としての美しさも楽しめるので、お家を飾るとともにシロアリ対策ができる便利な植物です。
- 防虫成分を含む: シナモンにはオイゲノールやシナムアルデヒドが含まれており、これらはシロアリを遠ざけます。
- 殺虫・忌避スプレーとして利用: 日本でもシナモンを含むシロアリ用のスプレーが使われています。
- 観葉植物として育てやすい: 艶やかな葉があり、家の中でも育てやすく、見栄えもします。
- クスノキ科の植物: クスノキに含まれる防虫成分もシナモンに含まれています。
床下木部専用 白アリ予防駆除剤 白アリスーパー21 低臭性 クリア 15L
¥11,700 (2025年1月22日 08:02 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)シロアリが好む木材の特徴
シロアリがどのような木材を好むかを知ることは、被害を防ぐためにも重要です。ここでは、シロアリが好む木材の特性を詳しく解説し、その知識をもって適切な対策を立てるお手伝いをします。
柔らかい木を選好
シロアリは柔らかくて食べやすい木を好みます。家を建てるときは、シロアリに好まれない硬い木を選ぶと良いですね。
- 柔らかい木を好む: アカマツやクロマツなどのマツ材、SPF材。
- 硬い木は好まない: スダジイやタブノキなどの広葉樹。
- シロアリが好む木: モミ、ベイツガ、ベイマツ、ホワイトウッド、レッドウッド。
- スギ: 辺材はシロアリに好まれやすい。
シロアリが好む木を知っておくことで、家を守るための適切な材料を選べます。
外側の辺材部分が対象
木材には「心材」と「辺材」があり、辺材の方がシロアリに食べられやすいです。家を建てる時には、心材を使うとより安全です。
- 心材と辺材の違い: 中心に近い部分が心材で、外側が辺材です。
- 辺材の特徴: 成分が少なくシロアリに弱いです。
- 心材の利点: 腐れにくく、シロアリの被害に強いです。
- 使用場所: 心材は構造部材に、辺材は仕上げ材に使われます。
家を長持ちさせるためには、心材を適切に使用することが大切です。
成長初期の早材を好む
樹木の年輪には「早材」と「晩材」があり、シロアリは柔らかい早材を好んで食べます。家を建てるときは、早材の部分が少ない木材を選ぶと良いです。
- 早材の特徴: 色が薄く柔らかいため、シロアリに食べられやすいです。
- 晩材の特徴: 硬くて濃色で、シロアリに食べられにくいです。
- 成長時期の違い: 早材は春から初夏にかけて形成され、晩材は夏以降に形成されます。
- シロアリの食害: 早材を好んで食べ、晩材は残します。
家を長持ちさせるためには、晩材が多い木材を選ぶことが効果的です。
針葉樹より広葉樹を好む
シロアリは広葉樹より針葉樹を好むことが多いですが、心材なら耐シロアリ性がある針葉樹もあります。
- 広葉樹と針葉樹: 一般的にシロアリは針葉樹を好みます。
- 心材の重要性: 針葉樹でも心材は耐シロアリ性があります。
- 好まれやすい樹種: 広葉樹よりも針葉樹がシロアリに食べられやすいです。
家を守るためには、広葉樹や心材の多い木材を選ぶことが重要です。
まとめ:シロアリが嫌いなものは?嫌いな木材の特徴と嫌いな植物の香りとは?
シロアリが嫌う木材や植物の特徴を理解し、適切に利用することで、大切な家をシロアリから守ることができます。シロアリの被害を防ぐためには、シロアリが嫌う木材を選び、効果的な植物を活用することが重要です。
シロアリは柔らかくて食べやすい木材を好むため、家を建てる際には硬くてシロアリが食べにくい木材を選ぶことが大切です。例えば、ヒノキやチーク、ローズウッドなどはシロアリに対して非常に強いです。特にヒノキは「ヒノキチオール」や「αカジノール」というシロアリが嫌う成分を含んでおり、さらに北部産のヒノキや福島、長野産のヒノキは特に効果的です。ただし、春材は柔らかく、シロアリに狙われやすいので注意が必要です。
チークもシロアリ対策に非常に優れています。この木材は硬くて頑丈で、耐水性も高いため、湿気を防ぎやすくシロアリの生息しにくい環境を作ることができます。ただし、過去の大量伐採により流通量が少なく高価なため、選ぶ際にはその点も考慮する必要があります。
ヒバはシロアリ防除に効果的な木材の一つで、特に青森ヒバには「ヒノキチオール」が多く含まれています。この成分はシロアリを寄せ付けない効果があり、さらにヒバはホルムアルデヒドを分解する能力もあるため、シックハウス症候群の対策としても優れています。
また、シロアリは心材よりも辺材を好むため、家を建てる際には心材を多く使うことが推奨されます。心材は辺材よりも硬く、防虫成分が多く含まれているため、シロアリに対する耐性が高いです。木材の年輪においても、柔らかい早材よりも硬い晩材を使用することが効果的です。早材は春から初夏にかけて形成されるため柔らかく、シロアリにとって食べやすいです。一方、晩材は夏以降に成長が遅くなる時期にできるため、密度が高くシロアリに食べられにくいです。
さらに、シロアリが嫌う植物の香りも活用することができます。例えば、ハッカは「メントール」という清涼感のある香り成分を含んでおり、シロアリを寄せ付けません。また、シナモンには「オイゲノール」や「シナムアルデヒド」といった防虫成分が含まれており、これもシロアリ対策に有効です。
シロアリから家を守るためには、これらの知識を活用し、適切な木材と植物を選ぶことが重要です。シロアリの好む条件を避け、嫌う環境を作ることで、大切な家を長期間にわたって守ることができます。